「Bloodstained: Ritual of the Night」のクリア後レビュー

ゲーム

こんにちは電太です。

今更ですがメトロイドヴァニアの名作「Bloodstained: Ritual of the Night(ブラッドステインド: リチュアル・オブ・ザ・ナイト)」をクリアしたのでレビューします。

レビューの流れはまずこのタイトルについて簡単に説明した後、良かったところと悪かったところをまとめています。

 

タイトル画面

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Bloodstained: Ritual of the Nightとは

Wikipediaより、Bloodstained: Ritual of the Nightはコナミで『悪魔城ドラキュラ』シリーズなどの開発スタッフの一人であった五十嵐孝司による作品(通称:イガヴァニア)です。悪魔城ドラキュラシリーズは初期のステージクリア型と中期以降の探索型の2種類に分けられ、このタイトルは後者の探索型に分類されます。著者は月下の夜想曲以降の探索型をプレイしたことがないので、このBloodstained: Ritual of the Nightが初めての探索型タイトルとなります。

プレイしたのはSteam版で、キャラクターはミリアム、難易度はノーマルといたって標準的な設定です。

また、クリア時の状態は以下の通りで、プレイ時間は20時間程度、マップは踏破率100%まで探索しつくしています。

ボスは隠しボスも含めDLC以外のものはすべて撃破し、Steamの実績(トロフィー)は全45 中32 (71%)でした。

 

クリア時の状態

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良いところ

綺麗なグラフィック

このゲームは3Dグラフィックスにより細かいところまで書き込まれており、中世ヨーロッパの世界観が美しくかつ繊細に表現されています。その反面、足場と背景の区別がつきにくい箇所がいくつかあります。これはグラフィックが綺麗な2 Dゲームの宿命とも言えるので、仕方のないところではあります。

 

ステンドグラスや石像の影といった、光による表現が美しいファストトラベルポイント

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足場と背景の区別がつきにくい箇所

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音楽

悪魔城ドラキュラシリーズの音楽を手掛けた山根ミチルが担当しており、音楽は全編ほぼドラキュラです。終焉の間の音楽が特にかっこいいと思いました。

 

探索要素がふんだんに盛り込まれた広大なマップ

メトロイドヴァニアの醍醐味といえば、まずマップの探索が挙げられると思います。

一般的なメトロイドヴァニアと同様、探索できるマップはいくつかのエリアに分かれており、各エリアごとに異なる世界観が設定されています。例えば、水中を進む禁忌地下水洞や和の雰囲気をもつ東洋魔導研究棟といったエリアが存在します。こういった多用な世界観を持ったエリアが用意されているおかげで、最後まで飽きずに楽しめるようになっています。

さらに、各エリアには意図的に進めない場所が存在しており、別のルート探索で入手した鍵やスキルを使って進むことができる設計になっています。この「あのとき進めなかった場所」はマップに記載されており、行き詰まったときに調べるべき場所の目安になります。そのため、無駄な移動が少なく、ルート探索は効率的に行えると思います。

また、拠点間を移動できるファストトラベルも可能なため、探索のストレスは少ないと思います。

さらに、悪魔城シリーズでもおなじみの、壁や床を攻撃することで出現するアイテムや部屋が隠されています。これらを自力で探す楽しみもありますが、マップ100%を達成するために、著者は攻略サイトでカンニングしました^^;

 

広大なマップ、緑は前述のファストトラベルが可能な部屋

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悪いところ

戦闘

戦闘では相手攻撃の回避方法が少なく、近年流行りのローリング避けがないため、ジャンプ避けが回避のメインとなります。特に接近戦でのジャンプ避けは被弾リスクが高いため、銃を使った遠距離攻撃や、特殊剣による中距離攻撃が基本的な戦い方になり、戦闘が単調になりがちです。

混紡や槍、刀などたくさんの種類の武器が用意されていますが、上記の通り近接戦における回避手段が限られるため、これらの武器は有効に活用できませんでした。

 

特殊剣による中距離攻撃

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素材集め

一言で言うとプレイヤーの強化に必要な、素材集めが面倒くさいです。素材は敵を倒した際のドロップによって入手するものがほとんどなので、お目当ての素材が入手できるまで同じ敵をひたすら狩り続ける必要があります。特にドロップ率が小さく設定されているレア素材を入手するためには多くの敵を倒す必要があります。

また、素材からドロップする敵を推測することが難しく、どの敵を狩ればいいのかが分かりにくいです。例えばりんごはオキュペテーがドロップするのですが、これを推測することは難しいため、攻略サイトで対象となる敵を確認しながら素材の回収を進める必要あります。この辺りは図鑑を用意するか、少なくともヒントがあれば素材集めがやりやすかったと思います。

 

到底りんごをドロップするとは思えない雑魚敵のオキュペテー

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武器

武器は種類も多く、攻撃スピードなどのバリエーションも豊富に用意されていますが、上記の通り近接戦における回避手段が限られるため、銃と特殊剣以外あまり使いませんでした。

なお、この超重要武器である特殊剣は見つけにくい場所の宝箱から取得する必要があり、運良くこの剣を入手したプレイヤーとそうでないプレイヤーで、ゲームの難易度が大きく変わってきます。そのため、この武器は誰もが無理なく獲得できるようにしてほしいと思いました。

 

一部エリアの進み方

基本的に、次のエリアへは新たにスキルを取得することで進めるようになります。しかしながら、後半の一部エリアはこの法則に当てはまらず、あるアイテムを装備することで進めるようになります。あえてこのような仕掛けにしているのだと思いますが、スキルで道を切り開くという前提から突然外れるため、これは不親切だと思いました。

 

インバートスキルを取った後のボス戦

ゲームの後半でプレイヤーの天地を逆転させるインバートスキルを取得することができます。

このスキルによりプレイヤーは天井への移動が可能となります。しかしながら、敵はこのスキルの影響を受けないので、飛ぶことのできない敵はプレイヤーに近づくことすらできません。

インバートスキルはボスに対しても同様の動作になるため、一部のボスはジャンプ切りを繰り返すだけで楽に勝てるようになります。本来であれば、インバートスキルを使う使わないにかかわらずボスの難易度は同じであるべきなので、インバートスキル禁止か、インバートスキルを考慮したボスの動きになっていればより良かったと思います。

 

インバートスキル発動中も敵はインバートしない。

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まとめ

期待していた分細かい不満点を多く挙げましたが、ゲームバランスは問題なく、間違いなく良作と言えます。

回避の種類が少なく戦闘が単調になりがちなので、戦闘よりも探索メインの方は十分に楽しめる作品だと思います。

また、細部まで作り込まれたグラフィックや荘厳な雰囲気でゲームを盛り上げる音楽も素晴らしいです。

ファミ通記事より続編の開発準備が進行中のようですので、まだプレイされていない方はこの機会にぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。

 

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